「新入社員電話とらない問題」@就活

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「新入社員電話とらない問題」

 

なんか巷でこんな問題が起こっていると小耳に挟みました、わたくし新入社員(1年目)スタッフです。「お前電話ぐらい取れやー!プンスカ!」という上司の怒りが爆発するケースが各地で相次いでいるとのことですが、すみません、この、「新入社員電話とらない問題」について、新入社員であるわたくしから一言、言い訳させて頂いてもいいでしょうか。


まず、前提として「新入社員若者」ということを念頭においてお話を進めていきたいと思います。ついで、この「若者」の定義なんですけど、50代からすりゃ30代だって若者じゃ!とかもう多分線引きがひとそれぞれなので、この記事内では「若者ゆとり世代」という括りで話してると思ってください、はい、何を隠そう私バリバリゆとり世代です、シジシテモラワナキャウゴケナイヨォー。


はい、自虐を挟みつつ。で、前述の「電話ぐらい取れやー!」という怒りに対してですが、たまにこう、続いてこう繋がることがあるかと思います。「電話ぐらいとれや!全く、これだからゆとり世代は…これ。ね、ゆとり世代のみなさまにはミミタコであろう定番の罵倒です。好きでゆとり世代に生まれたんじゃねえよ、ってね、全く持って同感ですが、話がそれまくるのでその話題はまた別の機会に持ち越すとして。


ここまで読むと「ゆとり世代は指示されなきゃ電話もとれない軟弱もの」という結論に持っていきたいみたいに見えますね。もちろん違いますよ!?そこまで自虐かますほど被虐趣味ありませんからね!!!????じゃあ何が言いたいかっていうと「若者は電話に慣れていない」ってことが言いたいわけでございます。

はい、これを見た社会人先輩諸氏におかれましては「…………はあ?」とたっぷり間を置いた後に困惑と怒りを込めた感嘆符でかえされそうでございますが。違う、ちょっと、もうちょっと言い訳を聞いてください。

ここで質問なんですけど、みなさまちょっと、自分が幼かった頃を思い出してみてください、はい、思い出しましたね!?では「ご家庭に固定電話はありましたか?」どうでしょう。わたくしが言いたいのは、ズバリここだったりします。そう、いわゆる若者、俗にいうゆとり世代が幼かった頃、もうすでに「携帯電話が普及し始めていた」のでございますね。それによって何が変わってくるかというと「固定電話を使う機会が減る」のでございます。だからなんじゃい電話は電話じゃい、もちろんなんでございますが、これによって以下のような、それまで当たり前だった経験を、ゆとり以降の世代は経験しなくなっているのでございますね。


  1. ・誰宛かわからない電話がかかってくる。
  2. ・誰が出るかわからない電話にかける。
  3. ・電話の引継ぎ(伝言)をする。

携帯電話にかかってくる相手は100%自分あてですし、だれからかかってくるか画面に表示されます。一部非通知などもありますが、ゆとり世代は小さいころから「怪しい番号には出るな」と教わってますからね、そんなもんシカトを決め込めばいいと思っていたりする。電話をかけるときだって、社会にでるまではせいぜい友人かなんかの予約で店に電話するぐらいです、こんなもの相手がわかりきっているので何ともないわけです。最後の伝言に関してですが、当然ながら携帯にかかってくる電話なんてすべて自分宛てなんだから引き継ぐ必要がない。っていうか、そもそもそんなに電話、しない


テレビとかでよく見る「好きな人に電話したらお父さんがでてめっちゃ怖かった」とか「家族にばれないよう夜中こっそり電話してた」とか、そういう甘酸っぱい青春のハーモニー感じたことありませんからね、ゆとり、告白だってメールでポイ、いまやLINEでシュシュッとの時代ですからね…!!!私はまだギリギリ携帯普及し始める前の世代なので、すっげー小っちゃい時に固定電話使っていた記憶がありますが、それでも小学生までですね。


こうした理由から、一部の若者は「電話が怖い」となるわけです、だって「経験がない」わけですから。そしてこうした若者に対してなんでだよ!と怒る上司さんの怒りももっともなわけです、だって上司さんにとって、電話なんて「あって当たり前」のものですからね。この辺の食い違いが、職場のイライラを生んでるんじゃないかと、思うわけです。


んで、結論なんですけど、

若者に対して言えるのは「多分仕事するうえで電話からは逃げられない、ゆくゆくはすべてメールとかになるかもしれないし、自分がそういう社会に変えていくぜ!っていう大物志向なら話は別だけど、そうじゃないなら、今電話がある事実は変わらないので慣れるしかない。もう、怒られる覚悟でとりまくれ。若いうちは失敗しても仕方ないなあ…ってなることあるから、電話先の相手も、新入社員かあ…ってなるかもしんないから!!!とりあえず今の内に慣れて!!」です。

そして、先輩諸氏に言えるのは「イライラするのはごもっともですが、頑張っている人は見守ってやってください。伝言がうまく聞けないかもしれないし、お得意様の電話にめっちゃしどろもどろで対応するかもしれないけど、その人慣れてないだけで頑張ってるから…!怒るなら”電話の応対の仕方”を怒ってあげてください、くれぐれも電話ごときで!とかはやめてあげてください。ただし、そもそも電話番とか俺の仕事じゃねえし?みたいな顔で全然とらないやつはしばき倒して良し。」です。


多分、自分がゆとり世代なのでだいぶゆとり寄りの記事になっちゃってるかとは思いますが、ちょっとでもこの世代間の価値観の違いに気づいていただけたら幸いです。かくいうわたくしも、電話、大の苦手でございます。もう極力メールで済むなら済ませたい。なので電話が怖い気持ち、すごいわかります、就活してるときなんか電話たたき折りたかった。しかしなんかとってるうちに慣れました、もうそういうもんです。電話が怖いゆとりの皆様、とにかくとって慣れていきましょう、慣れりゃどうってことないのでございます。…と、いって、私は未だに苦手ですがねー!!!!ハハハハ。早くメールがすべての時代にならないかなあ(血眼)