転職用の証明写真、歯を見せるのはNG?プロカメラマンの見解

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証明写真を撮るときの表情、迷いませんか?
真顔?笑顔?歯は出す?
今更だけど聞けない、証明写真の表情問題について
詳しく掘り下げていきます!

証明写真ってどんな顔すればいいの?

証明写真は真顔で撮影するものだ、という認識が大多数かと思います。
参考までに、パスポート写真の注意事項について外務省のページを見てみましょう。

「旅券用提出写真についてのお知らせ(PDF)」
http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000149961.pdf

不適切な例がこんなにあるのか…と、ちょっとげんなりしますね。
その中のひとつ、
平常の顔貌と著しく異ならないもの(例えば、口を開き歯が必要以上に見えているものは不可)
と記載があるように、パスポートにおいては歯を見せている写真はNGとなっています。
パスポート以外でも、身分証明書と呼ばれる本人確認に使用できる公的書類の写真は、基本的に歯見せNG、真顔もしくは少し微笑む程度で撮影します。

では、公的書類ではない証明写真

例えば履歴書の証明写真はどうでしょうか。


証明写真って何のために貼るの?

まず、履歴書の証明写真がどういう役割を担っているのかを考えてみましょう。

「この履歴書と、面接に来た人物とが、同一であることを証明する」ことが一番の役割です。
ですが履歴書としての目的だけなら、写真がなくても果たせます。

事実、欧米の履歴書には写真を貼らないのが一般的です。
なぜかというと人種差別につながるからなんですね。
性別や年齢も書きません。

黒人だから雇わない、女性だから雇わない、若くないから雇わない。
こういった差別をせず、純粋にその人の能力のみで判断するには、名前と自己PRくらいで良いのです。

そんな中、写真を貼っている日本の履歴書には「差別」が生まれています。
「顔採用」とかってよく聞きますよね

しかしその差別をマイナスに捉えず、アピールできる場所がひとつ増えた、とプラスに考えてみましょう
相手の想像力を刺激して、ぜひ面接で会ってみたい人物だ、と思わせればいいのです。

本来の「同一であることの証明」以上に相手に好印象を与えるための手段」
それが履歴書の証明写真が持つ隠れた大きな役割なのです!





歯を見せるのと見せないのとでイメージはどう変わる?

ここで、今回のお題「歯を見せる証明写真はNGかどうか」に戻りましょう。

好印象を与える写真にするために、歯を見せるのはダメかどうか、ということになります。
冒頭で紹介したパスポート写真の注意事項のように、歯を見せている写真はダメです、などと明記されていないのなら「ダメではない」です。

そうです、 ダ メ で は な い んです。

仏頂面よりは笑顔の方が絶対的に好印象なのは明らか、だけど、全力でOK!とは言い切れないよなあ…
というニュアンスですよね。
それはつまり、NGかどうかの判断は人によりけり、なのです。

でもこれでは悩みが解決しないので、ここからはプロカメラマンとしての経験からオススメのアドバイスをさせていただきますね。


オススメの表情-その①-

履歴書の証明写真として撮影させていただく場合、90%以上が歯を見せない写真を撮ります。
歯並びの関係でうまく唇がくっつかず歯が見えてしまう方は、フォトレタッチで歯を隠すこともできます。

ただし、無表情や口角が下がったへの字口だと覇気がなく見えてしまい、好印象を与えることが困難です。
そこで、唇は閉じたまま口角を少し引き上げて、軽く微笑んだ表情をつくってみましょう。
イメージするのはモナリザの表情です。

これが、歯を見せない場合のベストな表情「アルカイックスマイル」です。
優しく穏やかに見えるので、柔軟な対応ができる、協調性がある、素直である、といった印象を与えることができます。

日本の会社を志望するなら、もれなく好印象を持たれる最も外れのない表情です。
金融や公務員などの、信頼や真面目さを必要とする仕事などには特に適しています。




オススメの表情-その②-

職種や業種、自己PRの内容によっては、もっとはつらつと見せたいこともあるでしょう。
そんなときはぐっと歯を見せた笑顔の「ハリウッドスマイル」です。

頬の位置をもう一段上に持ち上げるようにして、上の歯を8本しっかりと見せます。
名前の通り、ハリウッドの俳優さんや女優さんからイメージされる表情です。

快活で華やかに見えるので

元気ややる気がある、意志がしっかりしている、行動力がある、といった印象を与えることができます。
CAアナウンサー、ファッション系、芸能系、などには特に適しています。
一般企業でも平均年齢の若いベンチャー企業、外資系、営業や接客業に向いています。





で結局、歯を見せるのはダメ?

歯を見せる証明写真がNGかどうかは、正確には「人によって答えは分かれる」としか言えません。
ですが、歯を見せるか見せないかで迷った時、まずは「ハリウッドスマイルの証明写真を見た人事担当者がどんな反応をするか」を想像してみてください。

特殊な仕事の場合を除き、ハリウッドスマイルの証明写真は圧倒的に少ないので、必ず目立ちます。
人事担当者からみて良い意味で目立っているのか、悪い意味で目立っているのか。
それがひとつのポイントになるでしょう。

相手に好印象を与えるための手段として、アルカイックスマイルとハリウッドスマイルを状況に応じてうまく使い分けてくださいね!


まとめ

いかがでしたか?
それでは、簡単にまとめていきましょう。


①注意事項等に「平常の顔貌と著しく異ならないもの」など表情についての言及をチェック
②記載が無ければ歯を見せても問題はない
金融や公務員などの、信頼や真面目さを必要とする仕事の方はアルカイックスマイルがおすすめ
平均年齢の若いベンチャー企業、外資系、営業や接客業の方はハリウッドスマイルがおすすめ
⑤ハリウッドスマイルの証明写真は目立ちやすい
⑥良い意味で目立っているか、悪い意味で目立っているかを考える
⑦状況に応じて使い分けましょう!


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