ボケを活かした写真を撮ろう!カメラマンが教える撮影テクニック

こんにちはスタジオ728秋葉原店のもりやです。今回は基本撮影テクニック『ボケを活かした写真』の撮影方法をご紹介します。


新しいカメラを買ったら、せっかくなら周りをボカしたプロみたいな写真を撮ってみたいですよね。ボケのコツを理解すれば何十万円の高価なカメラやレンズでなくても、簡単にキレイな一枚が撮影できます。


①明るい単焦点レンズで撮る

A.

B.

上の写真はキヤノンのEF85mm F1.8 USMというレンズで撮影しました。F1.8とは絞りを開放に設定した時の数値のことです。AはF1.8、BはF4.0で撮影しています。この数字が小さいほど、ピントがあっていない部分のボケが大きくなります。

ちなみに、画面手前側の赤いウサギの方を前ボケ、後ろ側の黄色のウサギの方を後ボケといいます。スナップ写真などでは前ボケと後ボケをうまく取り入れると面白い写真になります。

F値を自分で決めて撮影したい場合はAv(絞り優先)モードまたはM(マニュアル)モードで撮影すると良いでしょう。


②望遠レンズで撮る

「単焦点レンズは高くて買えない」「コンパクトデジカメなのでそもそもレンズ交換ができない」そんな方にはズームレンズを使った表現方法をご紹介します。

A.

B.

上のA・BはタムロンのSP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD (Model A005)というレンズで同じ場所から撮影しました。レンズは広角レンズよりも望遠レンズの方がボケの量が多くなります。Bの写真の方は望遠側の300mmで撮影しています。

おなじようにコンパクトデジカメで撮影する場合はズームモードに設定して、おもいきって被写体に近付いて撮影してみて下さい。


それぞれのメリット・デメリット

ズームレンズの利点は画角(画面に写る範囲)を自在にコントロールできるという点です。旅先など屋外での撮影やスポーツ観戦などの動体撮影にはこちらの方が使いやすいでしょう。ただし、背景をボカして撮影するには被写体に近寄って撮影するなどの工夫が必要です。

逆に単焦点レンズは初めから画角が決まってしまいますが、F値を調整する事でボケの量を調節することができます。ポートレート撮影やテーブルでの小物撮影などは威力を発揮します。ただし、F1.2のような明るいレンズは大口径レンズと呼ばれ、大きくて重く、何よりも非常に高価になります。

このように、『どんなものを撮影したいのか』によってレンズの選択肢は変わっていきます。これからの行楽シーズン向けて、効果的なボケを使ってたくさん写真を撮ってみませんか。


担当:もりや