就活生必見!取得が簡単なのに役立つ資格:知的財産管理技能士
就活をする際には資格を取得しておくと、採用試験において有利に働くことがあります。例えば、企業の知的財産を取り扱う部署に関心があるのであれば、大学在学中に知的財産管理技能士という資格を取得しておくと良いでしょう。
知的財産管理技能士は、企業の社員や団体の職員が勤務先の知的財産を管理するにあたって必要な能力が備わっている者に対して与えられる国家資格です。
この資格には1級、2級、3級の3つの等級があり、1級についてはさらに特許、コンテンツ、ブランドの3つの選択作業区分があります。いずれの区分も学科試験と実技試験の両方に合格すれば検定試験に合格となり、合格証書が送られてきてきます。
知的財産管理技能士の検定試験には、受験資格が定められており、学生のうちに取得できるのは2級と3級です。3級は企業等で知的財産業務に従事しようとしている人であれば誰でも受けることができ、2級は3級に合格するか、ビジネス著作権検定上級試験に合格するか、大学や大学院で関連する科目の取得単位が10単位に達しているかのいずれかを満たせば受けることができます。
1級は知的財産に関する業務の経験がなければ受けることができませんが、2級か3級のいずれかに合格していれば必要な実務経験の期間が短縮されます。
知的財産管理技能士の検定試験は、1級の実技試験のみ口頭試問が実施され、他はすべて筆記試験で行われます。学科試験は、すべてマークシートで解答する択一式問題で構成されており、実技の筆記試験は記述問題とはなっているものの、多くは択一式問題です。
したがって、参考書で要点をおさえながら、過去問演習によって出題の傾向をつかんでいくといったことをコツコツとやっていけば、合格することができるでしょう。
知的財産管理技能士は、2級の試験になると出題範囲が増えて問われる内容も専門的なものとなっていくため、まずは学科で6割程度、実技で5割前後の合格率となっていて、比較的簡単に取得できる3級の検定試験の合格を目指すと良いです。