理系の就活について
医学部や理学部、工学部など、いわゆる理系の学部に在籍している学生は、就活においても自分がその学部で学んできた知識や技術、経験などが活かせる企業を志望する傾向が強く、多くの理系学生は文系学生だと応募の資格が無い技術職や研究職の採用選考に積極的に参加しています。
しかし、理系の大学に入ったからといって、就活で技術職や研究職に応募しなくてはならないという決まりはありません。実際に、理系の学生の中には、文系の人が多く応募している職種に進路を変え、志望通りに企業に入った人がたくさんいます。大学生の多くは卒業後の進路を考えた上で入学しますが、最短でも4年となる学生生活の中で、入学時とは考え方が変化することは珍しいことではありません。
就活は、卒業後の人生の歩み方を決める重要なイベントであるため、理系や文系といった括りにあまり囚われずに入社する企業を決めるよう心がけましょう。
また、就活を始める前には、学部生の場合は大学院の博士前期(修士)課程にすすむかどうかの選択を、修士の場合は博士後期課程にすすむかどうかの選択を迫られますが、近年の理系の学生は進学を選ぶ傾向が強くなっており、大学の中には学部に所属している学生の9割以上が大学院へ進学をしている所もあります。
このような傾向が見られるのは、大学院生のみに応募資格がある職種が存在することと、大学院卒として採用されると学部卒より給与面での待遇が少し良くなることが多くの学生に認識されるようになったのが主な理由です。しかし、大学院に進学するには入学試験に合格しなければならず、不合格になってしまうと就活をせざるを得なくなってしまいます。
大学院入学試験が終わる時期は企業が採用活動を開始してからかなり期間が経過しており、大学院入試に失敗した場合は周囲の学生の多くが内定を得た状態で就活をスタートさせなければなりません。もし、大学院に進学することを決めているのであれば、入学試験の準備は時間をかけて入念に行いましょう。