笑顔はNG? 就活写真でおすすめの表情についてプロのカメラマンが教えます

就活証明写真

就活とか転職の写真っていっつも表情悩むんですよね。

笑ったほうが良いのか、真剣な顔が良いのか。

もう間違いなくコレが正解だよね!って言うのはたぶん無いと思うんです。

が、こういう時はこういう表情したらいいよね!

って言うお話は出来ると思います!


結論から先に言っておきますね。


笑顔、全然OKです!
むしろ笑顔が良いです!

そして今回はその笑顔をどうやって作るか。みたいな話をしていきますね!



目次(クリックすると各トピックに飛びます)



ごめんなさい、就活の証明写真でどう言う顔すればいいか分からないの。


とりあえず、悩んだらコレ一択です。

笑っておけばOKです。

一般的に証明写真で笑うとダメなんじゃないか。と思われがちなのですが、その笑った顔って、どのレベルの笑顔を想像されてます…?

例えば笑顔でも
・ゲラゲラ
・ニコニコ
・ニヤニヤ
と言ったように、笑顔の種類ってたくさんあると思うんです。

ずばり、就活で迷ったら基本はにっこりしていただければ大丈夫です!


歯が見えるくらい笑ってしまうとさすがにアウトですが、口角が上がって目じりが下がるくらいの笑顔なら全く問題ないと思われます!

ちなみにこの画像の様に「フヒヒッ」ってなっちゃう笑い方は逃げたくなっちゃうのでご注意を!

逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ…


じゃあ真顔はダメなのかね?

笑顔の方が良いか、まじめな顔の方がよいか。と言う部分は非常に難しいです。

就活(転職)に限定した話になりますが、接客業の方は履歴書の写真が笑顔の方が好印象だろうし、警察官とか銀行員なんかは好印象よりも真面目さ、誠実さと言った部分が評価されそうなので笑顔よりは真顔の方が良いような気がします。

証明写真、特に就活や転職と言った証明写真はただの写真ではなく、自己PRの一環だしセルフプロデュースです。

例えば将来的にIT分野で働きたいと思った時に、ヤフーやサイバーエージェントに応募するのと富士通に応募するのだったら多分写真変わる気がしません?

前者は白い背景で微笑んでて、後者は青い背景で実直な真顔。みたいな。

理想を言うと応募するところに合わせて写真を変える。と言うのが一番良いと思います。

皆だってデートする相手の趣味に合わせる事あるでしょう。それと一緒ですよ。


結局笑顔と真顔のどっちがいいの?

究極どっちでもお好みで。となってしまうのですが、よっぽどピンポイントじゃない限り笑顔で良いと思います。

例えば、どんな仕事でもほとんどの場合対人の接客業務が絡んできます。
我々カメラマンだって接客業務の部分は有るし、なんなら仕事仲間との円滑なコミュニケーションと言うのも必要になる事もあります。

真顔の方が望まれる仕事って、大きなお金を扱う銀行や証券会社、警察や自衛隊(履歴書あるのか分からないけど…)、業務内容で言うと経理や監査と言った仕事。
分かりやすく言うと、お堅い仕事のイメージの場合は真顔の方が好まれるかもしれません。

特に新卒組なんて、キャリアで判断できる要素もないのでせめて写真くらいは人当たり良くすこしニッコリしてるくらいがいいかもしれません。


表情の抑えるポイント。目編

笑顔と真顔にも実はポイントがあります。
ただ、そのポイントを抑えることが出来るかどうかは、その人の表情筋の発達具合や顔の造形にどうしても左右されてしまいます。

例えば、笑うと目が細くなるから嫌だとか、口角を上げようと思っても歯が見えてしまうから嫌だとか。(証明写真で歯が見えてしまうのはNG)

そして、そのポイントを抑える時に、写真スタジオに来てコツを聞いたら出来るか。と言うと実はそうでもないんです。

例えば、目が細いから写真の時は目を大きくしたい!と思った方がいるとします。

はい、皆様。この文章読みながら、熱を測る時みたいにオデコに手を当ててみましょう。
当てましたか?

そしたら、目を大きく開きましょう!

眉毛上がったりオデコの筋肉が動いたのが手で感じらた人!

(゚3゚)ブッブー!!

挙筋じゃなくて前頭筋使ってるんでダメでーす!


解説しますね。

実は瞼を開ける筋肉と言うのは上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)という筋肉なのです。コイツが動いて、それに連動する挙筋腱膜が上瞼板と呼ばれる半月状の軟骨線維様の板を眼の奥に引き上げることで瞼が開くのです。

つまり、瞼の開閉にオデコの筋肉(前頭筋)は使わないんです。

前頭筋を使うと眉毛も上に持ち上がってしまうので、変な表情になってしまいます。

目を大きくしようとして眉毛が上がってしまったら、その時点でアレがソレなのです。


そして、真顔の方も、結構真顔が作れない人は多いです。

殆どの人が真顔を作ろうとして無表情になってしまいます。

真顔と無表情は全然違いますからね…。真剣に勉強している時の顔と、私が上司から怒られている時の感情をなくした「無」の顔が違うように、全然違います。

真顔だと目は少し細くなり、口元にもほんのり力が入ります。どちらかと言うと顔のパーツが中心に寄る方向に力が入る気がしません?
が、写真を撮ってるときに「じゃあ真顔も撮りましょう」って言うと皆さま虚ろな表情になり易いです。

この違いも抑えておくべきポイントですね。




表情の抑えるポイント。口編

続いては口です。

先ほど書いたように、真顔の時は口にほんのり力が入ります。

じゃあ笑顔の時はどうなるのか?

ここが一番難しいポイントかもしれません。

実は、笑顔の時って口角が上がるんです。

はい、当たり前の事言いました。

もうちょっと補足します。

笑顔の時は
証明写真だから歯が見えないようにして
目も細くなりすぎないように注意した上で
左右の口角のバランスが同じくらいになるようにしつつ
自分の感覚だけで
口角を上げる必要があります。


えーむりー。難しいー。


そうなんです。実は口を閉じて歯が見えてない状態で口角をしっかり上げるのって難しいんですよ。
いや、正確に言うと、難しいと感じる人が多いです。

この辺は次で詳しく…!



顔にも筋トレやストレッチが必要

皆様筋トレはしたことありますか?
筋トレは無くてもストレッチくらいはしたことありますよね?

実は顔にも筋トレやストレッチは必要なのです!

なぜかって?

表情は表情筋で動くから!

具体的には、眼輪筋・皺眉筋・鼻筋・鼻中隔下制筋・大頬骨筋・小頬骨筋・口角下制筋・口輪筋・上唇挙筋・口角挙筋・上唇鼻翼挙筋・頬筋・下唇下制筋・オトガイ筋

まぁ、もっとあるんですけどざっくり表情に関係するのはこの辺りでしょうか。

例えば、重たいダンボールを持つときを想像してください。

腕だけで持つと重たいから、少し腰を反らせて腰にも重さを乗せると楽になりますよね。

それと一緒で、表情も鍛えられてない所を無理やり動かそうとすると、他のところの力も使ってしまいます。

つまり、良い表情をするには顔の筋トレ&ストレッチが必要なのです…!

しかもコレは一朝一夕で出来るものではないので、日ごろからトレーニングする必要があります。


大体皆様が想像してる素敵な笑顔って、二種類に分かれるんですよ。
芸能人とかモデルとかの笑顔か、すっごい笑った顔が上手な友人か。

前者はそれ用のトレーニングしてるに決まってるじゃないですか。だって、それでお金を稼いでるんですから。
後者の友人なんですけど、その方大体普段からニコニコしてません?

つまり、どっちも笑顔を作る下地は出来上がった上での笑顔なんです。

それを目標にいきなり笑顔を作ろうとしても大体失敗してしまいます。


目は口程に物を言う

私個人の意見ですが、目か口のどちらかだけ鍛えるとしたら、絶対に目がお勧めです。

人が他人の表情を見て笑顔かどうかを判定するポイントは二か所

口角が上がり眉毛が曲線を描くか
目が笑っているか

の二つです。

が、どっちかしか選べないとなった場合、個人的には目の方が重要です!

なぜなら、目が笑ってると笑顔と認識されやすいですが、口だけしか笑っていないと嘘くさい笑顔になる人が非常に多いです!
だって…我々口角を上げる練習を普段からしてないから…

ちょっと良い例を見てもらいましょう!

出典:PRESIDENT Onlie

こちらの写真をご覧ください。

目だでも十分に笑ってるのって伝わりますよね。
目は口程に物を言う。と言う言葉通り、目からの情報って結構バカになりません。

まぁ、実際は目だけでなく、口と眉毛がセットになれば目の形に影響されず笑顔と認識できるんです。
が、眉を動かすよりも目を動かす方が簡単だしてっとり早いです…。


ちなみに、個人的に口だけで笑っている見本だと思う方の写真を…。

出典:吉本興業株式会社

完璧です。

口角は上がってるし歯も見えてるけど、目が全く笑ってないです。コレ、皆さんやりがちなので、ご注意くださいませ…!


目で笑うトレーニングをしよう!

さて、じゃあどうやったら目で笑う事が出来るのか!

細かいやり方は表情筋トレーニングとか笑顔トレーニングとかでググっていただければ出てきますので、それはそっちにお任せします。

ただ、そこにはあんまり書かれてない事だけ書いておきますね!

ポイントは感情を乗せる!

コレ、めっちゃ大事です。基本的に人間の目って感情がに引っ張られやすいんです。
例えば話をしてる時に相手の目を見てると、何となくちゃんと聞いてるかどうかが分かったりするじゃないですか。

怒ってたら目が座るとか言うし、ニコニコした顔の人はやっぱり温和だったりやさしかったりしますよね。

お笑いの番組を見るとか。なんでも良いんですけど、まずは何かで思いっきり普通に笑ってください。

めっちゃ笑ってる瞬間に、自分の顔の筋肉がどれくらい動いてるか、意識して確認してみます。

で、鏡を見ながらそこまで筋肉を動かしてみましょう。

最初はめっちゃヤバい顔になるので気にせず続けていきましょう。ここを乗り越えたらもうすぐです!

最後は、マスクをしたまま鏡を見て、目で笑えてるかどうかチェックしましょう。

なんども目で笑う練習してると「ココまで動かせば笑ってるぞ」と言うのが分かるので、それを再現するだけ!

そしてその時に積極的に笑いながらやってみましょう~!


まとめ

①笑顔と真顔ならどっちでも正解

②ただし、よっぽど理由がない限りは笑顔の方が好印象を与えやすい

③笑顔のポイントは目が笑えるかどうか

④練習をして撮影に臨みましょう


の4点です~!

とはいえ、撮影する時にそれが出来るかどうかは別問題( ノД`)

なので、スタジオ728では撮影時に声掛けをしながらバリエーションをちゃんと作っていくのでご安心を!


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