ビジネスの世界には使い分けが難しい言葉が多く存在します。「貴社」と「御社」はその代表的な例といえるでしょう。
この2つの区別は難しくありません。
文章で書くときは「貴社」を使い、面接などで話すときには「御社」を使用します。履歴書の作成時と面接を受ける際とで使い分けると良いでしょう。
このような有名な使い分けであれば問題ないのですが、中には使う機会が滅多にないものもあります。そのような紛らわしい言葉についても、しっかり押さえておいた方が良いです。そうしないと、いざと言うときに困ってしまう可能性があります。そこで今回はその一つである「自社」と「弊社」の使い分けルールについて解説します。
この2つの言葉は、就活生が使うことは基本的には少ないです。なぜなら、どちらも自分の所属する企業を指す言葉だからです。企業説明会や面接でよく耳にする機会がありますが、それは企業側の社員が話しているケースがほとんどです。しかし、少ないながらも就活生が話さなければならない機会もあります。
たとえばグループ面接で、ロールプレイを命じられた場合などです。自分が社員の役をして、顧客への対応などを演じなければならないケースなどがあるのです。
「弊社」というのは、取引先との話の中でよく使用する言葉です。取引先より、自分の会社の立場を下に表現する意味合いがあります。謙譲語をイメージすると分かりやすいでしょう。たとえ大企業であっても、取引先と打ち合わせを行う場合などは、基本的に「弊社」という言葉を使用します。
その一方で、自社にはへりくだる意味合いは全くありません。基本的には「当社」と同じ位置づけと考えると良いでしょう。上下関係が存在しないため、社内で使用する機会が多いです。
同僚や上司との会話の中で、自分の会社を表す際に使用するケースが良く見られます。そのためロールプレイで、同僚と会話をするシチュエーションがある場合は、弊社でなく自社を使うと良いです。
就職してからも役に立つ知識ですので覚えておきましょう。