就活や転職の時に証明写真を用意しますよね。
履歴書に貼る…いや、今やデータで提出とか、エクセルに張り付けて~。とかかも知れませんが。
とにかく、就活用の証明写真。アレです。
アレって、どこまで加工して良いの?って思った事ありません?
私は毎日思ってます。
さて、今回はそんな就活証明写真で加工はどこまでOKなのか。作例を交えて語りたいと思います。
いきなり結論
好きにしたら良い
はいもう好きにしましょう(笑)
って言うとこのブログを書く意味がないので、何で好きにしたら良いかを説明します。
2015~2016年くらいでしょうか。SNOWと言うアプリが大ブームを巻き起こしました。
ご存知の方も多いでしょうが、SNOWとは顔を入れ替えたり、顔にエフェクトをかけたり盛ったり…が出来るアプリです。
当時から撮影をする時に「盛る」のはありましたし、それ以前にもたくさんアプリはあったのですが、SNOWあたりから爆発的に一般にも浸透した気がします。
で、猫も杓子もSNOWだった頃に、お客様から言われまくったセリフはコレです。
「もっとSNOWみたいに加工してくれませんか」
要は顎をしゅっとさせて目をおっきくして顔を小さくして、肌もつるっつるにして…。みたいな感じです。
こちらもお仕事なので、お客様のご要望には出来る限り沿いたいので、ご要望がそうであれば…ごにょごにょごにょ…。
まあ、最終的にはお客様のご要望次第なのです。が、一回ソレを忘れて、カメラマン的にどこまでならOKか、何したら「あ、コイツやったな」って思われやすいか。
そういったポイントを解説していきます。
肌と髪の毛は割と問題なし。
さ、早速ですが、修正・加工と言えば。的な部分で、肌と髪の毛は結構大丈夫です。
とはいえ、肌を超人ハルクみたいに緑色にしてくれとか、美しいブロンドヘアーにしてくれ。みたいなのは恐らくNGですね。
もしかしたら肌が突然緑色になる奇病が蔓延してたら大丈夫なのかもしれませんが…。
こういう感じで、髪の毛の割れてる部分を埋めるとかは全く問題ないです。
ただ、埋めてる所の左側に二本細い束がありますが、その間を埋めると重くなりやすい、消すと肌のテクスチャが無くなるので、その処理は危険ですね。
これも問題ないです。むしろ、髪の毛消してる部分の背景が真っ白なので、割と何とかなり易い箇所です。
肌で言うと、こういった髭の処理はある程度は問題ありません。
長さが少しの髭なので対処できますが、ザ・髭!っていう感じの髭だと髪の毛と一緒でどうにもならないです。
肌のテクスチャが作れなくなって終わるので、髭はしっかり剃ってご来店くださいませ。
この写真くらいだったら恐らく実物と見比べても何も違和感ないと思います。
髪の毛の色も変えてますが、あまりにも明るい金髪とかじゃなければ割と問題なく髪の毛の色は落とせます。
表情を変えるとどうなるか
さて、それでは続いて、表情を加工した場合、バレるのかバレないのか…。
まぁ、結論から言うと表情は少しなら問題ない事の方が多いです。
この程度であれば問題ない事の方が多いです。
実際に対面したときも真顔で顔を見る事なんて殆どなく、大体が喋ってる状態なので、口周りは常に変化します。
そのため、この程度の加工・修正であれば問題にならないケースの方が多いでしょう。
とはいえ、もっと口角が下がってる写真を歯を見せた笑顔にしたい!みたいな加工は歯の素材も無いし、口だけじゃなく目にも影響する部分の加工や修正になる為、加工したとしても違和感が残ったりするので、問題になる可能性は高いです。
目を大きくしたらどうなる?
女性が気にしやすいポイントはやっぱり目ですよね。
利き目や骨格の歪み、一重と二重。はたまた十二単…。
十二単は違いますけど。
まぁ、色々な理由が有って左右の目の大きさが違うケースは結構あります。眉毛もそうですけど。
で、そんな左右差のある目を加工したらどうなるか、ちょっと見てみましょう。
A:元の状態。
B:向かって左目を少し小さく、向かって右目を少し大きく
C:Aの状態から向かって右目を大きくしてサイズを揃える
恐らくCはやり過ぎと思う人が多いと思います。
まぁ、わざと違和感残るように仕上げたのもありますが…テヘ。
目を加工する場合、大きい方の目に合わせようとするよりも、両方の中間のサイズを狙ったり、小さい方の目を(加工するにしても)少しだけ。とかの方が違和感が少ないです。
加工しない方が良いケース
今度は逆に加工や修正をしない方が良いケースの一例を。
先ほど、目の加工はやりすぎると~。なんて話をしましたが、目を弄らない方が良い証明写真もあります。
それは、公的な書類に使う証明写真です。
具体的にはビザやパスポート、厳密に言えばマイナンバーや免許もそうなるでしょうか。
特に、ビザやパスポートの類は絶対にやらない方が良いです。
2021年からパスポート用の証明写真の規定が厳しくなりました(知らない方も多いですが…)
で、その規定で目について厳しくなってるんです。
具体的に、今回明確にNGになったは以下の通り
・カラコンのディファ〇ンみたいな、フチありのカラコンがダメ
・赤目がダメ
・意図的にライトの形が写り込んだもの
この三つがダメになりました。
今までもカラコンはダメだったんですが、フチありカラコンもダメに。
赤目と言うのは、フラッシュを使って撮影したときに目が赤く光る現象を言います。
これは恐らくスタジオで撮影してたらまず起こらない現象なので皆さまは気にしなくてよいかと…。
最後の意図的にライトの形が写り込んだもの。
これは、最近だとリングライトと言って丸い形のライトなどを自撮りで使ったりリモート会議などで使う方も増えましたが、ああいう類のライトですね。
こういうのが基本的にアウトになりやすいでしょう。
コレ系、結構色んな形が有って、星型とかハート形とか集中線型とか色々あるんですよ(超余談)
で、全部に共通してるのが、黒目がハッキリ見えてる事になります。
通常スタジオで写真を撮るときはフラッシュ?ストロボ?を使うし、目にライトは反射するんですが、ミソになるのが、意図的かどうか。の部分ですね。目を極端に良く見せようとしてるのか、顔をちゃんと見せる過程で写り込んでるのか。みたいな意味になると思うので、ちょっと捻った形状のライトは避けた方が良いでしょう。
また、ライトが黒目と白目の境にあるのもアウトになってきます。
具体的には下の写真。
上の写真はOKですが、二枚目の赤で描いたように、黒目と白目の境にライトが被るとアウトになります。
この辺から推理するに、どうやら黒目のサイズ含めて目の大きさとか、そういったものを機械判定しているんじゃないかと思われます。
そうすると、目を大きくする。みたいな加工が全てNGになってきます。
まとめ
やって良い悪いとか、問題有る無いは別として…ですが。
どこまで加工したらバレないか。みたいな話をしだすと、例えばカメラマンや、レタッチャーと呼ばれる画像の修正を仕事にしている方なんかは「あ、やってんな」とかを見つけやすい職業だと思います。
なので、最終的にはバレる人にはバレる。みたいになるんですが、それを言うと身も蓋もないので…(笑)
私がよくお客様に説明するのは
2週間~1ヶ月時間が有れば変わる可能性が高いものはバレないですよ。。
とお伝えしてます。
例えば、ニキビなんかは2週間もあれば多分なくなりますよね。なので、まずバレないです。
シミやソバカスみたいなものも、メイクで隠せる事が多いので、これもバレにくい。
フェイスラインとかは、ほんのちょっとならバレにくいと思います。
某バスケ漫画の有名監督「諦めたらそこで試合終了」が名言のあの方の様なアゴのラインをめちゃくちゃシュっとさせるのは、ライ〇ップに1ヶ月通っても恐らく難しいのでバレます。
なんとなくイメージできそうでしょか?
とはいえ、何事もやり過ぎると違和感は出てきやすいので、あくまでもナチュラルに仕上げていく方が本人とのギャップは少なくて良いのかな?と思います。
さて、スタジオ728では皆様が就活や転職に使う履歴書用の証明写真から、ビザやパスポート、資格申請など様々な証明写真を承っています。
バレない程度の加工・修正をしてほしい!バレても良いからガッツリ加工してほしい!
そういったご要望がある方は是非スタジオ728へ!