納得していない免許証写真。盛れる写真を撮るためのコツや服装の注意点を紹介

納得していない免許証写真。盛れる写真を撮るためのコツや服装の注意点を紹介

皆様、運転免許証はお持ちでしょうか?

免許証の写真を撮影した場所は、大半の方が試験場か警察署だと思います。

では、その写真の写り。納得していますか?気に入っていますか?パッと見の印象はどうでしょう?

「免許証の写真だし、写りなどどうでもいい。」と、思う方も多いでしょう。

多分そういう方は、そもそもこのページを開いていないと思いますが。

ここまで読まれた方は、少なくとも多少の不満がある。

そういう思い込みで、次の更新の際に後悔しない写真の撮り方をアドバイスさせていただきます!

持っていない方は、免許を作った際にどこで撮るかもご紹介いたしますので参考程度にどうぞ。

免許証写真の規定

大きさ:縦30㎜×横24㎜ 

上三分身(概ね胸から上)が写っており、頭頂部から写真上端に2~4㎜の余白がある事

体・顔が正面を向いている事

無背景であること

無帽であること

撮影から6ヶ月以内の写真である事

写真に汚れや傷が無い事

個人識別が容易に出来るもの

免許証が適正に作成できるもの

など…

他にも表情や衣服などの規定があります。

が、特に重要なのは

個人識別が容易に出来るもの

免許証が適正に作成できるもの

以上2点。

規定に沿わないとなぜダメなのか

「俺はずっとサングラスかけてるんや。もう俺はサングラスなんや!」

あると思います。

「私の目は紅である宿命なの。365日カラコンなの。だってそれは世界が望んでることだから!」

あると思います。

でも、免許証はNGです。

「私は髪の毛で常に顔を隠してるの。私のイメージはそういうもの。」

どこかの怨霊さんの意見はとても納得できます。でも、貴女は車に乗る必要はないと思います。

そして、免許証もNGです。


なぜなら、「個人識別が容易に出来ないから」

写真が不適正となる原因の大半は、これが理由です。

サングラスで目の形が分からないから・カラコンで目の色が分からないから・髪の毛で顔が隠れてわからないから。

残念ですが宿命は無視され、免許証はNGになります。当然、イメージも無視されます。

なんやかんやあって、顔にサングラスが融合するとか、興奮すると瞳が紅く染まる体質とかなら、
医療上・宗教上の理由としてみなされるかもしれませんが!
怨霊さんは、髪の毛を上げればいいだけなので、無理だと思います。

写真のサイズが違うとNGになるのは免許証が適正に作成できないからです。

誰がどうやって決めたのかは存じませんが、免許証の写真サイズは30×24(㎜)と決まってしまっています。

今から頑張ってルールを覆すより、従ったほうが楽だし早いので、30×24で作りましょう。

確実性を重視するなら

交付センターで撮ってもらうか、免許の写真規定を把握している写真スタジオでの撮影が

確実性という点では良いでしょう。

ただ、スタジオで撮る場合は料金が発生するのがデメリット。

免許センターで撮る場合は、スタジオより更に確実なものになりますが、

プロカメラマンに撮影してもらうスタジオの写真よりかは、見た目は劣った写真になりやすいです。

交付センターで撮るメリットとデメリット

メリットとしては大きく2つ。

まずは、確実に申請に通る事。

免許写真の可否を判断している側が撮影を行うので、NGポイントは全て指摘されます。

どんな理由だろうと無視されます。嫌ならどうぞお帰り下さいとなってしまいます。

確実性という点では、スタジオで撮るものより上になるでしょう。

警察署や試験場で撮る場合も一緒です。


もう一つは料金。

併設されているBOX写真機で撮影する場合もありますが、職員が撮影する所に関しては

基本的に更新費に含まれているので無料で撮影が可能です。

免許証の写真など気にしない!もしくは、免許証の更新費以外の出費を抑えたい!

という場合などは最適の選択になります。

デメリットとしては基本一発撮りになるので、「髪型が、表情が‥あぁ‥顔、終わった…」など

免許証の規定とは関係ない部分は大抵無視されます。

また、背景色は薄い青のみの場所が多く、他の選択は出来ません。

BOX写真機で撮る場合は台数の関係上、一定の待ち時間が発生するので、遅い!となる事もあるでしょう。

更にBOXで撮った写真がNGとなった日にはもう…私なら帰ります。

見た目を重視するなら

料金や確実性よりも見た目や写りを重視する方の選択肢は3つ。

免許センター以外のBOX写真機の高額プランか、スタジオで撮影した写真の持ち込み。

もしくはスマホの証明写真アプリを使っての撮影。

そのどれかになります。

BOX写真機の場合、機種によって異なりますが高額プランといっても¥1,500を超える料金設定はほぼありません。
再撮影の度料金はかかりますが、時間が許す限り撮り直しが出来るのもいい点です。

また、自身のスケジュールに合わせて撮影時間を選べるのも大きなメリット。

忙しくて、スタジオに行く暇などない方にもお勧めです。

デメリットとしては、見た目を気にするあまり、NG項目に引っかかる可能性がある事。

免許証の規定を把握出来ていないと、せっかく撮った写真も料金も時間も、全て無駄になってしまいます。


スタジオ撮影の場合、カメラマンが規定を把握しているはずなので、お任せで大丈夫。

NGになってしまった場合も、自分の責任ではなく、撮影したスタジオに文句を言えるので安心です。

撮影時には表情や姿勢のズレを指示してくれるので、姿勢の悪さを実感している方なら、大きな効果が期待できるでしょう。

また、当然BOXよりかは高価で性能の良い機材で撮影が行われるので、仕上がりの写真にも差が出てきます。

撮影したデータが残るものが多いので、他の写真が必要になった場合に同クオリティのものを手軽に受け取れるのも、人によってはメリットとして見れるでしょう。


スマホ撮影の場合、アプリの種類によっては撮影した画像のプリント料金だけで済むので、
出費を抑えたい方には最適な選択肢でしょう。
納得できるまで無料で撮り直しが出来るのも大きなメリットです。

ただ、証明写真機と同様、規定を把握できていないと写真は無駄になり、
撮影環境によっては、センターで撮った写真に劣る可能性がある点にも注意するべきです。


見た目は大事。でも出費は抑えたい!

写真撮影についてですが…
免許センターや警察署で撮るより、スタジオの方が綺麗に撮れるのは分かってる。

でも、高額な撮影料金は払いたくないし、スタジオに行く時間も取れない!

その気持ち、とても良く分かります。ということで、

免許センターの一発撮りや、BOXの証明写真機でも使える綺麗に写る方法を説明します。

勿論、スタジオ撮影の際にも使えるので、参考にしてみて下さい。


今、免許証をお持ちの方は見てみて下さい。着ていた服装がある程度写っていると思います。

出費と時間を抑えたい場合、選択肢は免許センターで撮影し、即日交付の一択です。

当然スタジオと違い、光を回して顔の影を消して…なんて事はしてくれません。

その場合、写真の明るさや色は着ている服装の色に大きく左右されます。

暗い色を着ていけば、写真は暗く。明るめの色を着ていけば明るく写ります。

派手めな色の服装を選べば、服の色が顔に被って変な色になる事もあります。

なので、光を最も反射し、顔も明るく見せる「白系」がおすすめです。

白い洋服でも、首が詰まった服やボーダー系のデザインは、

膨張効果の影響で顔が大きく見えてしまいます。

厚手のコートやセーター、体形を隠すようなオーバーサイズの服も同様に

太って見えますので、注意が必要です。

Vネック系のデザインだと、首が長く見え、細身効果も狙えるので更にお勧めです。

でも、ベアトップやキャミソール系の服装、極端なVネックは

免許証の規定に引っかかるのでご注意を。


髪型も気を付けるポイントです。

特に女性の方は頬周りを髪で隠したり、顎を引いて小顔効果を狙ったりする方もいると思います。

上半身全体を写す写真であれば効果がありますが、胸上しか写らない免許証では逆に、

顔が大きく見えたり、照明の影響で顎下に影が出来たりして逆効果になってしまう事が多いです。

免許センターの弱い照明でも綺麗に写るポイントは顔に影を作らない事です。

髪で顔を隠して影を作れば作るほど顔は暗くなり、

仕上がった免許証は、写真写りが悪いように見えてしまいます。

女性は勿論、男性も意識してみて下さい。


スタジオで撮る際はカメラマンが指摘してくれるはずですし、

強力なストロボで光を回して影を消すので、指示に従いましょう。

持ち込むメリットとデメリット

スタジオで撮るにしても証明写真機で撮るにしても、交付センターよりかは綺麗に撮れるでしょう。

料金はかかるかもしれませんが、両方ともに自分が納得いくまで撮りなおす事が出来る点も大きなメリットです。

では、デメリットは。

センターで撮る写真の反対になりますが、確実性。

スタジオ撮影の場合、規定を把握したカメラマンが撮影を行うので申請時にNGを出されることはほぼ無いでしょう。NGとなった場合でも返金や撮り直しを受け付けているスタジオもあります。

とはいっても、NG判定となった写真を持ってスタジオまで戻り、撮り直しや返金手続きを行うのは正直面倒です。

証明写真機で撮った写真に関しては自己責任なので、返金に応じるメーカーはまずないでしょう。

また、職員が撮影した“確実に”OKな写真と違い、持ち込まれた写真に関してはチェックが入ります。

混雑している時期なら、当然それだけ待ち時間は伸びてしまい、
当日には受け取れない場合もあります。

より綺麗な写真を

ここからは出費やコスパを無視し、可能な限り綺麗な免許証写真を。という前提で解説していきます。

まず、スタジオでの撮影が必須です。

それは、“いい感じの写り”を追求するには、免許証の規定ギリギリを攻める必要がある為。
免許証のNG規定を完璧に把握している事は非常に重要な項目です。

スマホのデフォルトカメラで撮っただけの写真より、アプリとかプリクラとかPhotoshopで加工した写真の方が大半の人がいい感じの写りとして認識します。

問題はその“加工”がバレないかどうか。

免許証の写真は一応、一切の加工がNGとなっています。

例えば「目が小さいから5倍くらいに」とか「鼻が気になるから消して」は技術的には出来るでしょう。

しかし、写真と本人には大きな差が出来てしまいます。

そうなれば「申請者本人と写真に著しい容姿の変化が無い事」に抵触するのでNGとなります。

申請までに整形するなら別ですが。


ですが、空港のカメラなどで厳しい画像判定が行われるビザやパスポート写真と異なり、
免許証の場合、AIなどによる画像認証が行われることは、ほぼありません。

免許の提示を求められた際も、顔写真と本人の差を細かく確認されることもまずありません。

その為、交付の際の職員が本人だと“容易に”認識でき、かつ明らかにNG項目に引っかかっていなければOKになるのです。

なので、5倍はNGですが1.2倍くらいなら…鼻を消したらNGですが、少し小さくするなら…

上手くやれば通るかもしれません。

ニキビを消す、シミを少し薄く、ほうれい線やおでこのしわを薄くなど、
申請当日の化粧や体調でどうにでもなる範囲は大抵通ります。

頬の輪郭を“僅かに”削るなども、高級エステに数回通えばどうにかなる程度であれば通ります。

「免許証に使う写真だけど金は惜しまない。」的な事を言えば、大半のお店が高額プランを提案してくるでしょう。
免許証の写真規定を知っているとしても、恐らく再確認するはずです。

そして、スタジオの高額プランなら大抵の場合、画像修正料金が含まれています。

カメラマンと相談しながら、姿勢や表情と共に、免許証に使える範囲で修正をかけましょう。

NG項目【個人識別が容易にできない】とは

免許証の規定に

「個人識別が容易に判断できる事」・「申請者本人と写真に著しい容姿の変化が無い事」

という規定があります。

本人確認とは顔の目・鼻・口・耳など各パーツと輪郭で行われます。

なので、髪の毛やマスクなどでそれらの部位が見えないと当然NGになります。

輪郭が隠れるのもNGになるので頭部を覆うほどのヘアバンドや帽子も医療上・宗教上の理由が無い限りNGです。

タートルネックなどであごが隠れるのもNGです。頬を隠すような髪型で小顔効果を狙うのもNGです。

ですが、

例えば、ウイッグやエクステの着用は、「身体的特別な理由(医師の診断書等)が必要。」となっていますが、
薄毛隠しのなどの為に常時着用しているものはOK。(コスプレのレベルはNG)

カラーコンタクトやディファイン・サークルレンズなども明らかに目の色が違う・白目が見えないレベルで大きくしているなどで無ければ通る事が多いです。

サングラスや色付きの眼鏡も濃い色で無ければ(黒目の色が判別できる程度であれば)OKです。

ピアスやイヤリングなども耳の形が変わるレベルで大きなもの以外は通ります。

サングラスになった貴方も、宿命の貴女も、薄い色にすれば通るかもしれません。
怨霊さんは無理なので、髪を上げてください。


まとめ

「今知ったとこで、免許証は昨日申請した!もっと早く知りたかった!」

という方、いると思います。ご安心ください。

これまで免許証の写真を変える機会は更新の際、もしくは紛失・破損した場合にのみ可能というものでした。

写真が気に入らないという理由で免許証を爆破する方(破損)は中々いないと思います。

ロケットに張り付けて打ち上げる方(紛失)も少ないと思います。

たとえ納得していない写真でも、「免許証としては問題ないし、次の更新の際に…」という方の方が多いでしょう。
そして、次の更新の時には大抵忘れています。
「免許証としては問題ないし、次の更新の際に…」のループが始まります。

ですが、最近(2021年9月)行われた法改正で免許証の再発行理由に写真の変更(気に入らないから)という理由が追加されたのです。

(建前上は整形等により容姿が変化した場合に対応できるように。)

昨日作ったばかりのあなたも安心です!

交付日が昨日の日付になっている事に、若干の不信感を抱かれるかもしれませんが、

「写真の差し替え」という理由は正当な理由です。

更新費さえ払えば、(規定上は)受け取ったその場で写真の差し替え申請を出す事も出来ます。


ちなみに、免許証の背景は免許センターが青のみということもあり、

スタジオでも青を選ぶ方が圧倒的に多いですが、背景色の規定はありません。
(洋服と被る色だったり、原色系の派手な色は非推奨。)

スタジオ728の背景変更オプションを使えば、実質どんな色でも作成できるので、

あなたのイメージカラーや好きな色、推し色での証明写真を作る事も可能です。

見るたびに憂鬱な気分になる免許証から、
少しだけ幸せな気分になれる免許証に変化する

そんなお手伝いが出来れば幸いです。


今回の記事内容は東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・大阪府・愛知県・福岡県
の免許証申請・更新時における写真要綱を参考にしています。
お住いの各都道府県・自治体によっては基準が異なる場合もございますので、写真持ち込み前には
最寄りの運転免許試験場・警察署等に事前確認されることを、お勧めいたします。