1.パスポート写真とは?
2.証明写真機で撮影
3.スマホで撮影
4.スタジオで撮影
5.証明写真機のメリットとデメリット
6.スタジオのメリットとデメリット
7.安い!オンライン申請
8.オンライン申請で気を付けるポイント
9.まとめ
パスポート写真とは?
パスポート写真とは、「渡航先の国での身分証」です。
日本国内で使える身分証は免許証や保険証、マイナンバーカード等色々ありますが、
基本的に海外からの渡航者が身分証の提示を求められた際はパスポートを提示しなければなりません。
渡航先の国においてあなたの身分と発行元の国民であるということを保証し証明するものになっています。
そのため、細かな規定のある顔写真や、戸籍情報等がデータ化されパスポートの中に収められています。
でも、そんなのはどうでもいいし、知らない!
海外旅行に行きたいから!安く!早く!値段が安いパスポート用の証明写真を作りたい!
このブログは、(年間数千件をこえるパスポート写真を撮影している)
当スタジオへの、誘導では断じてない、
あなたが、安く・早くパスポートを作る為だけの記事です。
どんな方法で撮るのが最も楽で、低価格なのか順番にご案内していきます。
結論を知りたいお忙しい方は、目次から「7.安い!オンライン申請」までどうぞ。
証明写真機で撮影
多くの方が真っ先に思いつく方法かと思います。
利用者数もダントツで多いでしょう。
が、あえて言いましょう。
半数近くの方がなにかしらの規定に引っ掛かり、撮り直しになります。
逆に、撮り直しにならなかったもう半数の方は証明写真機で撮った写真でパスポートを作れます。
しかし!オンライン申請が可能なパスポート用途で言えば、撮影料金が発生する段階でもう安くはありません。
証明写真機を探してさまよう時間も無駄です!
しかし、全国に展開する「〇i-〇○-○」等で撮影を行えば、
「写真のみ」・「写真+データ」・「データのみ」が選べますので
紙申請でもオンライン申請でもきれいな証明写真を手にすることもできます。
料金は加工度合と何が必要かによって異なり、¥800~¥1,500程です。
スマホで撮影
パスポートをオンラインで申請するマイナポータル上での撮影ではなく、
証明写真系のアプリとかスマホのデフォルトカメラでの撮影を前提としましょう。
「綺麗に撮りたいけどコストは掛けたくない」そんな方が良く使う方法です。
オンライン申請の場合、残念ながら大半がデータ規格NGになります。
プリントを行い、紙で申請する場合にもアプリによっては注意事項の記載や顔サイズのガイドラインが表示されますが、(大半の方が無視するので)思ったよりも厳しかったパスポート規定に弾かれ、撮り直しとなる方が多いです。
社員証や資格など顔サイズや加工度合いが厳密ではない写真用途に関しては問題ありませんが、
各種規定が多いパスポート申請用としてはお勧め出来ません。
プリントで申請する場合はコンビニか自宅等のプリント価格になるので、¥0~¥100程。
データで申請する場合は無料です。
スタジオで撮影
証明写真機もしくはスマホで撮影した写真がNGとなった方が行き着く先です。
写真写りを気にして最初からスタジオを選ぶ少数派もいるでしょう。
スタジオの撮影では当然料金が発生します。更に言えば証明写真機より高くつきますので安くはありません。
しかし、スタジオ728は勿論、他のスタジオを利用する場合でも撮影はパスポート規定を把握したカメラマンが行うので申請時にNGになる可能性は大きくさがります。
各スタジオや選ぶプランによって大きく異なるので一概に言えませんが、
料金は¥1,000~¥10,000程。
スタジオ728であれば
写真だけの¥1,100(一部店舗限定)~ヘアメイク付きの¥11,300までが一般的なプランになります。
パスポートセンター近くにあるパスポート専門写真館だと若干高くなり、
¥1,600~¥2,000程度のところが多いようです。
証明写真機のメリットとデメリット
メリットとして最も大きいのは設置台数の多さと24時間営業による手軽さでしょう。
営業時間の縛りや予約で埋まっている可能性のあるスタジオと違い、時間の都合を自分で合わせられる証明写真機であれば、早朝から深夜まで使用することができるのは大きなメリットです。
また、自宅付近にはなくとも、最寄り駅や商業施設内。
パスポート需要が見込まれる申請センター付近などを探せば最低1台は見つかるでしょう。
スタジオ程料金は掛けたくないけどある程度はきれいな写真を。
という場合にもピッタリな選択肢です。
しかし、自由に使えるということは同時に、指摘してくれる人がいないという事でデメリットにも繋がります。
パスポート写真には厳密な規定が複数あり、その内一つでも引っ掛かれば撮り直しとなってしまいます。
証明写真機内でも顔サイズや基本的な項目は指示がありますが、
見た目を気にするあまり規定NGとなる場合もあり、注意が必要です。
また、狭いBOX内で効果的に照明を当てるため、様々な工夫がされていますが、広さで劣る点はどうしてもカバー仕切れません。
スタジオで撮影したものと比較すれば、若干暗い写真にはなってしまいます。
スタジオのメリットとデメリット
写真の綺麗さや修正の有無などもありますが、パスポート写真におけるスタジオ利用の一番のメリットは
規定NGによる撮り直しの可能性を大幅に減らせることでしょう。
自分自身や鏡では気づけない、姿勢や表情の細かな矯正を行ってくれるのも、人によってはメリットになりますので、長く使うことになるパスポート写真だから少しでも綺麗に撮りたいということであれば最適な選択になります。
ただ、綺麗に撮れるということは、逆に言えばそれだけ料金と時間が嵩むということにも繋がります。
また、行きがけに入ったスタジオで撮れるならまだしも、予定を調整し、
スタジオを予約して時間通りに向かうのは面倒と思う方もいるでしょう。
お金を払うことで安心感を得られるスタジオでの撮影を取るか、手間をかけ料金を抑えた証明写真機の撮影を取るかは人それぞれです。
安い!オンライン申請
スタジオで働く私としては、申請~受け取りまで上手くいけばスタジオを一切介することなく完結するこの方法を選ばれるのは非常に苦しくなります。(主に売上げという面で)
オンライン申請の一番のメリットは料金。
パスポートの発行費用はどの方法で申請しても変わりはありませんが、
証明写真機やスタジオと違い、写真の撮影費用は¥0です。
基本的にはスマホで撮影するため、証明写真機を探してさまよう必要もありません。
スタジオの予約や撮影に時間を割く必要もありません。
デメリットとしては、窓口で申請する場合と比較し、発行までの日数が若干長めになるなど。
お急ぎの方で窓口に行く時間が取れる方は、オンラインではなく、プリントした写真で窓口申請する方が早いようです。
また、更新ではなく新規発行をされる方は、一部の都道府県を除いて窓口申請のみの対応になるので、ご注意を。
写真撮影は通常、マイナポータルアプリ内のパスポート申請ページから行いますが、
「顔写真のアップロード」を選択することで、
スマホで撮影した写真やスタジオ・証明写真機で撮影した写真もデータ規格を合わせれば使えますので、
マイナポータルアプリ上で撮影した写真が気に入らなければ、スタジオか証明写真機で撮影してきましょう。
ただ、証明写真機やスタジオで撮影した画像はサイズ・データ拡張子を規定に合わせてくれますが、
外部アプリ・スマホのデフォルトカメラで撮影もしくは加工した画像はアプリや各機種の独自規格に変更されている可能性があります。
「ファイルの拡張子にはdatを指定してください。」・「データ規格が異なります。」等のエラーが出た場合は
原因となっている拡張子・データ規格を自力で変更するか、マイナポータルで写真を撮り直す必要が出てきますのでご注意ください。
オンライン申請で気を付けるポイント
パスポート申請はスマートフォンのマイナポータルアプリまたはPCから行えます。
どちらを利用するにしろ、マイナポータルへのログインが必要になります。
そして、ログインするためにはマイナンバーカードが必要です。
※マイナンバーの通知カードではありません。
マイナンバーカードも撮影から申請までスマホ上で完結しますが、持ってない方は発行に日数がかかる為、
スタジオか証明写真機を使用した窓口申請へどうぞ。
これは「必要書類は全て揃って、これからマイナポータルで申請」という方に向けた注意事項です。
マイナポータルアプリを使用したパスポート申請の詳しい操作方法は、
デジタル庁のマイナポータル操作マニュアルからご確認いただくとして・・・
横浜パスポートセンターから近い当店には、
「オンラインで写真が通ったが、受取時に写真がNGになった」
「オンライン申請をしたが後から写真に不備があると言われた」
という方が一定数いらっしゃします。
「は?」てなりますよね。「アプリでOKでたやろ。NGならその時に言えや!」てなりますよね。
撮り直しになった方の大半の理由が、
「髪の毛が目にかかっていた。」もしくは「背景に模様があった。」のどちらかです。
マイナポータルのアプリでは顔の大きさ・画面の明るさなど数多くのパスポート規定が
AIによりチェックされます。
しかし、極一部。見逃しが発生するようです。
そして実際のパスポート作成の際にその見逃しが発覚し、撮り直しとなるのです。
マイナポータルで写真を撮影する前にはディファインレンズや髪の毛などNG項目に引っ掛かりやすい注意点が出てきますので、充分に確認してから撮影を行いましょう。
特に「背景に模様がある」は(見逃しが発生するアプリ上でも)かなり細かな所までエラーを返されます。
壁紙の微妙な凹凸や模様、光の当たり具合によって出来た影なども全てNGになるのでご注意ください。
自宅の中でシーツなどを使って「模様のない壁」を作るのも一つの手ですが、
個人的なおすすめは「証明写真機」です。
スマホで撮影する為に証明写真機を使うのは大分気が引けますが、
鏡が正面に設置され、背景が均一な色であることが多い証明写真機は非常におすすめな撮影場所です。
ただ、料金を入れないと明かりが灯らず暗い機種も多いので、昼間の利用限定です。
他には、大型商業施設なども明るい照明と無地の壁が多いので、
人目を気にしないのであれば、そちらもおすすめです。
写真とは関係ありませんが、申請の項目に「マイナンバーカードの署名用電子証明書のパスワード」の入力が求められます。
これはマイナポータルにログインする際に必要な「数字4桁のパスワード」ではなく、
マイナンバーカードを作成したときに決めた「半角6~16桁の英数字が混在したパスワード」になります。
忘れた際の変更方法はいくつかありますが、どれも若干面倒なので申請をされる際はあらかじめ把握しておきましょう。
まとめ
海外の国から見て、日本人は安全(自国で問題行動を起こす可能性が低い)なので日本のパスポートを持っていれば多くの国にビザ審査なしで入国をすることが可能です。
よく「パスポート写真は厳しい」と聞きますが、日本のパスポート規定は他の国のものと比較すれば、大分緩いものになっています。
基本的には防衛意識が高い国(仮想敵が多い国)ほど、出入国・発行の際の写真や審査は厳しくなり、
場合によってはパスポートよりも厳しいビザが必要になります。
しかし、普段生活している上でパスポートやビザ写真に慣れ親しんだ方は中々いないでしょう。
写真のサイズだけではなく、顔のサイズや髪の毛、メガネ、アクセサリーに至るまで事細かに規定を定められ
いずれか一つがNGとなれば、無情にも「撮りなおして来てください。」が告げられます。
時間と交通費をかけて申請センターに来て、場合によっては更に数時間待つこともあります。
職員に写真をちらっと確認され、「撮りなおして来てください。」を告げられた日にはかなりの精神的疲労が溜まるでしょう。
それも、全て渡航先の国におけるあなたの安全を保障する為の審査です。
適当な写真で通して、万が一海外で偽造パスポートの疑いを持たれれば長時間の拘束。最悪の場合、強制送還になってしまいます。
パスポート写真は厳しい、めんどくさい、めんどくさいと言わずに、海外における唯一の身分証。
安く、綺麗にかつ「撮りなおして来てください。」を言われないように作りましょう!