終活はもう古い?写真を残すのではなく、生き様を残しませんか?

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どうも!スタジオ728池袋店の中の人です!

今回は基本的に熱量だけの記事です!が、読んだら目から滝のようにウロコが出ること間違いなし!

テーマは終活!

ニュースでもエンディング市場が~。なんていう風に、老いること、亡くなることに対して昔よりはオープンになってきました。

そもそも写真業界で終活と言うと、遺影撮影の事を指すことがほとんどです。

生前にちゃんと遺影写真を残してこなかったから、昔撮った写真から無理やり切り出したり。
直前になって写真がなくて慌てるくらいなら日ごろから備えておきましょう。と言う事で終活市場に写真業界が乗り込みました。

個人的な感想ですが、今の終活市場、特に写真業界での終活市場は

「元気な内に良い写真撮って、遺影に使う写真を自分で選ぶのはどうですか?」

と言う切り口だと思います。

良いんです良いんです。やっぱり自分の気に入った写真使いたいですよね。

でも、それって本当にアナタですか…?


いやいや、哲学的な問答をするわけじゃあないんです。

例えば男性の皆様!
社会人としての自分、父としての自分、一人の男としての自分、どれが本当のご自分でしょうか?

こんな感じでスーツ姿が自分らしいでしょうか?


それとも、こんな感じの渋い顔でしょうか…?


例えば女性の皆様!
妻としての自分、母親としての自分、一人の人間としての自分、どれが本当のご自分でしょうか?

ここでジェンダー論を広げる気は毛頭ないのですが、一つ分かっていただきたいのは

「人は複数の役割を持って一個人を形成している」と言う事です。

そして、その複数の役割全てが自分であり、どれか一つが突出している訳ではないのです。


さて、ここで問題です。

遺影を残すときのアナタは、どんな役割で写真に写りますか?


すこしここで分かりやすい例を挙げましょう。

上場企業の会長であるAさんが、体調を崩して70歳で亡くなってしまった。遺影は会社のHPの「社長の言葉」に使った写真があるからそれを使ったが、撮影したときはまだ40代。亡くなった時は70歳だったから、みんなの日ごろのイメージと遺影にずいぶん差がある。
みんなの中で会長は70歳で厳しさの中にも優しさが有る人だったが、遺影の写真はまだ若々しく努力と根性で突き進む一昔前の社長だ。
わかる。わかるんだけど…ちょっとこの遺影…本人なんだけど…実物とは…ねぇ…。

っていうのが今までの遺影写真でした。
これが今の遺影写真はどうなったでしょうか?

上場企業の会長のAさんが体調を崩して70歳で亡くなってしまった。遺影は毎年撮影していたから、今年撮りたての70歳の会長だ。
遺影には百戦錬磨の企業戦士である会長が写っている。会社の人たちは、もう会長のこの顔を見ることが出来ない事を改めて実感した…。
しかし、一方で家族は普段家では見ることのないAさんの企業戦士の顔をしている遺影に違和感を覚える。
孫に至っては「じーじの顔ちょっと怖い」と言う始末。
あぁ、遺影は一番大切な家族の為に残すべきだった…


ってなると思いません?
ちなみに、この後は、家族と過ごしている顔で写っている遺影を幽霊になって見ているAさんが「やっぱり趣味の陶芸に打ち込んでる写真を遺影にすればよかった」と嘆いて終わるオチ付きです。


つまり、どう言う事かと言うと、終活とか遺影写真とかエンディングフォトとか、もうそう言うの考えなくていいじゃん!と言いたい!

遺影って考えるから面倒なんです!最新のプロフィール写真ですよ!

ちなみに私は落語家の桂歌丸氏の遺影や、マラソンの小出監督の遺影ははすごく好きです。あとは俳優の長門裕之氏。
ご家族はどう感じるかはわかりませんが、私はあの写真を見たときに「あぁ、この人ってこんな人だったよなぁ」とすごく感じます。
なので、できれば自分の遺影も誰かが見たときに「あぁ、コイツこうだったわ~」と思い出話にでも花が咲いたら嬉しい。

つまり、私が言いたいのは死に向かって写真を撮ることを考えるより、
その時自分がどういう人間だったか。と言うのを表現するために写真を残しませんか?と言う事なのです!
遺影とか考えずに、もっと気楽に年齢も世代も関係なく、もっと自分の写真残しませんか?ってことなんです。

遺影だったら服装はスーツじゃなきゃ…とか考えますよね?
良いんです。生き様を残すプロフィール写真だから、服装は自分の仕事着でも良いんです。

いつ撮影するのが良いんだろうか…?なんか遺影の為に意気込んで撮影するのも…。
遺影って考えるから難しいんです。毎年誕生日にその年の自分をアップデートするつもりで撮ればいいんです。

「仕事が農家だから普段の服装って言っても…」
良いんです良いんです。畑まで行って撮りましょうよ!頬に土付けて、額から汗流して、めっちゃカッコイイじゃないですか。


「普通のサラリーマンだからただのスーツだけど…」
スーツ良いじゃないですか。男がかっこよく見える服装No.1 スーツでビシっと雑誌のモデルみたいに撮りましょうよ。


「俺魚屋なんだけど…」
かっこいいじゃないですか!仕事風景の写真とか、絶対かっこいい…!


「ただの主婦でもう曾孫も居るし…」
その曾孫さん連れて公園いきましょ!それで公園で曾孫さん見ながら微笑んでてください。それだけで最高の写真撮れますんで!

もう、こんな感じです。


なんと言うか、歳だからお葬式の事も考えなきゃいけないし、家族の為にもエンディングノート書いて持ち物はなるべく整理して…。とか考えると嫌になりません?

それよりも、今年は山登りにすっごいハマってるから、登山の格好で写真撮りたい!とか、社交ダンス始めたからその洋服で写真撮りたい!とか。
次の年になったら陶芸にハマって作務衣で写真撮ったっていいじゃないですか!
もちろん、家族が大好きだから家族と一緒に写真撮りたい。っていうのも大歓迎です。

遺影とかエンディングフォトとか難しく考えず、その時の自分を表現する手段として気軽に写真を残してみませんか?

そして、それを遺影にも使えるように準備すれば良いだけなんです。
もしかしたら自分の最後を飾る写真になるかもしれないんだから、妥協せずに全力でセルフプロデュースするのも良いと思うんです。

ちなみに今の自分が写真を残すなら、特に意味はないけど明治~昭和の文豪みたいにしかめっ面で写真を残してみたいです(笑)


スタジオ728ではプロフィールフォトも出張撮影も対応しております!

こんな撮影出来るの?と言うのも出来る限り相談に乗りますので、ぜひぜひご連絡くださいませ!