転職活動において、証明写真はどんな服装で写真を撮ったらいいのか?
新卒就活と同じ感じでいいの?など疑問に思う人も多いでしょう。
転職活動においての証明写真はあなたの第一印象を伝える良いチャンスになります。
しっかり準備して第一印象アップに繋げましょう。
証明写真の基本の基
・まっすぐ、すっきりと
転職用履歴書写真はアピールの場でもある
・個性を出していくことも重要
・だらしない写真だと採用に関わる可能性も?
服装選びで最も重要なこと
・自分の体型に適したサイズで印象アップ
・サイズが合わないと印象が悪くみえることも
ジャケット選びについて
適切なシャツ選びについて
・ボタンダウンは避けよう
・女性の方はシンプルなカットソーでもOK
・色は無難に白を選ぼう
ネクタイの色と柄について
・色が与える印象について
・結び方について
撮影前身だしなみチェック
あとはリラックスして撮影へ
まとめ
証明写真の基本の基
そもそも証明写真とは読んで字のごとく自身を証明するための写真です。パスポートや運転免許証などの公的なものから履歴書や願書など私的なものまで様々です。パスポートなどの公的な写真においては厳格な規定があり、それを満たさないといけません。転職などの履歴書写真は厳格な規定こそありませんが証明写真としての役割を果たさないと意味はありません。転職写真の前に証明写真全般においての押さえておくべきポイントについて説明します。
まっすぐ、すっきりと
あらゆる証明写真においても基本はこれです。顔の向きや目線をカメラの正面をむけること。背筋を伸ばし、姿勢をまっすぐ伸ばすこと。首が曲がっていないかや肩の左右バランスを水平に保つこと。
反対に目に髪の毛がかかるといった顔の一部が髪などで隠れてしまうのはよくありません。基本はまっすぐとお顔周りはすっきりさせることが基本となります。
この基本を押さえたうえで転職写真において気を付けるべきポイントについて解説します。
転職用履歴書写真はアピールの場でもある
先ほど説明した通り、転職用の履歴書写真では自身をアピールする場としても有効な手段となります。証明写真として機能することは大前提の上、清潔感や表情によって採用者や面接官にそこで働くイメージを与えられるように意識しましょう。
例えば営業や接客などの業種では笑顔の写真を提出することで明るい印象を与えることができるでしょう。またキリっとした表情だと真面目な印象を与えることができます。
個性を出していくことも重要
ポテンシャル採用と言われる新卒採用とは異なってキャリアがある分自分はこういう人間だ!という個性を出すことも重要となってきます。面接とは自分を売り込む場でもあります。
例えば履歴書に明るい性格を長所に挙げており、写真も笑顔の写真だと自己PRの説得力が増すでしょう。このように履歴書の内容と写真がもたらすイメージとの掛け合わせによって面接官に良い印象を与えることができるでしょう。
表情だけでなく見た目の印象をガラッと変えることもできる服装は重要な要素であると言えます。しかし過度な装飾や派手なアクセサリーは控えましょう。あくまでも面接というビジネスの場とのバランスを考えましょう。
だらしない写真だと採用に関わる可能性も?
反対に極端な例ですが髪の毛も寝ぐせが付いたままでまとまっていなかったり、しわくちゃのシャツのまま、襟やネクタイが曲がっている写真を提出したら採用担当の方はどう思うでしょうか。社会人として最低限の身だしなみもできないのか?と思われてしまい、マイナスイメージになることもおかしくありません。
撮影前は髪型の乱れがないかに気を取られてネクタイが曲がっていた なんてこともあるので服装にも気を付けましょう。
服装選びで最も重要なこと
自分の体型に適したサイズで印象アップ
服装選びで最も重要なことはサイズです。適切なサイズの服装を選ぶことで写真全体のバランスが整い、より自然な印象を与えることができます。小さいサイズの服を着ると、服がきつく見えたり、身体のラインが強調されてしまったりします。逆に大きいサイズの服を着ると、だらしない印象になったり、体のシルエットが見えにくくなってしまったりします。
適切なサイズの服を選ぶことで、身体のバランスが整い、清潔感や自信が感じられる写真になります。
サイズが合わないと印象が悪くみえることも
サイズが合わないことで不格好にみえてしまうよくある例はワイシャツの首周りです。丈感を気にする方は多くいますが、証明写真においては首周りのサイズも重要となります。
ワイシャツの首周りのサイズが合わないと、隙間が生じてしまい、不格好な印象を与えてしまいます。首周りのサイズが緩すぎると、襟がぐにゃっと崩れたり、首と襟の間に隙間が出来てしまうため印象が悪くみえることがあります。
逆に首周りのサイズがきついと、首元に圧迫感が生じ、自然な姿勢が取りにくくなってしまうかもしれません。
転職写真ではワイシャツの襟は絶対写りこみます。適切なサイズを選んだうえで襟がヨレて曲がっていないか、ジャケットからはみ出していないかは撮影前にチェックしましょう。
試着の際には、首周りの適切なサイズを確認するだけでなく、肩幅や袖丈など全体のサイズにも注意して身体にぴったりと合ったワイシャツを選びましょう。
首周りのサイズが合っていないと襟がヨレることが多い
サイズが合っていると襟のヨレがなく印象が良く見える
ジャケット選びについて
転職時には、黒や紺色のような無難な色合いのスーツよりも、グレーやネイビーなどの落ち着いた色を選択することで、真面目さや気品高い印象を与えることができます。また、ベージュなどのパステルな色合いでは柔らかい印象を高めることができます。
仕事で着用した時に通用する格好かどうかを意識して服装を選び、あなたが実際に働いているイメージを面接官に想像させることが重要です。自分を真面目にみせたいのか、または柔らかい印象を与えたいのかは転職先の業界や企業によって異なります。ブラックスーツは冠婚葬祭のイメージが強く、ビジネスの場では「着飾り」の印象を与えてしまうことがあるため、避けるべきでしょう。
柄に関しては無地が基本ですが、ピンストライプやシャドウストライプなど目立たない柄であれば問題ありません。ただ、チェック柄のスーツはカジュアルな印象を与えることがあるので、面接では避けることが無難です。
転職の際は、自分の職業や面接先の企業の雰囲気に合わせてスーツを選び、自信と信頼性を持った姿でアピールすることが大切です。スーツ選びは慎重に行い、自己アピールの一助として利用しましょう。
適切なシャツ選びについて
ボタンダウンは避けよう
シャツ選びにおいて、ボタンダウンシャツは避けましょう。ボタンダウンシャツは襟がボタンで留まるタイプのものであり、カジュアルな印象を与える傾向があります。
転職活動やビジネスシーンでは、よりフォーマルな印象を演出するために、通常のワイシャツを選択すると良いでしょう。通常のワイシャツは襟がボタンで留まることなく、よりスマートで清潔感のある印象を与えることができます。
また、ボタンダウンシャツはビジネスシーンでのマナーに合わないこともあります。面接官によっては「面接でボタンシャツを着てくるなんてビジネスマナーがないやつだ」といった印象を持つ方もいらっしゃるかもしれません。特に厳格な業界やフォーマルな場面では、ボタンダウンシャツは避けるべきです。
女性の方はシンプルなカットソーでもOK
女性の方だとブラウス以外のアイテムも問題ありません。特に、シンプルなカットソーが特におすすめです。
カットソー選びにもいくつか大切なポイントはいくつかあります。まず、Tシャツっぽくないものを選ぶことです。転職活動中はカジュアルすぎる印象は避けたいのでしっかりした襟ぐりのシャツなら、Tシャツ感を抑えることができます。
また、フリルやビジューなど派手な装飾は避けましょう。面接ではビジネスの場であることを考えて控えめなデザインが良いでしょう。ジャケットを着たときにもごわごわしない素材やデザインにすることですっきりとしてスタイルも良く見えるでしょう。
襟ぐりの深さにも気を付けましょう。証明写真の見栄えを考えると、鎖骨のすぐ下の位置がベストです。襟ぐりが深すぎると、写真にカットソーが写り込んでしまいます。
シャツの代わりに襟付きのアイテムを選びたい方もいるでしょうが、その場合もフリフリの派手なデザインは避けるようにしましょう。堅いイメージの仕事なら襟付きが合っていますね。
色は無難に白を選ぼう
転職活動においてシャツの色は、無難に白を選ぶことがおすすめです。その理由は、白色がシンプルで明るく、清潔感や素直さを強調する効果的な印象を与えるからです。
白色は明るく清潔感を与えることが出来ます。明るい色合いはポジティブなイメージを醸し出せるので、第一印象となる証明写真や面接といった重要な場面では効果的です。白のシャツはこの点で理想的であり、印象アップに繋げることが出来ます。
さらに、白色は多くのスーツと相性が良く、コーディネートの幅が広がります。転職活動では、スーツとの組み合わせが重要です。白のシャツは、多様なスーツと調和することで、統一感のあるすっきりとした印象を作り出します。
明るい色のスーツを選んだ場合、暗めのカットソーを合わせたくなるかもしれません。ただし、白のカットソーは清潔感や素直さを強調する効果もあるため白色で良いでしょう。
アパレルなどの服装を見られる業界は例外ですが色付きやストライプのものはカジュアルとみなされることがあるので無難に白を選びましょう。
ネクタイの色と柄について
特に男性の方はネクタイどうするのが正解?とお悩みの方も多いでしょう。ネクタイもジャケットやシャツ同様、カジュアルになりすぎずシンプルにすることと色合いで個性を出していくことがポイントになります。証明写真や面接といったフォーマルなビジネスシーンでは、無地やストライプ柄のシンプルなデザインが適しています。明るい色や派手な柄は控え、シャツとの相性を考えて落ち着いた色合いを選びましょう。
ネクタイの長さはシャツの襟の下に隠れるくらいが理想的です。長すぎるとだらしなく見え、短すぎるとみすぼらしい印象になりますので、調節しましょう。また、ノットのきつさにも注意が必要です。程よい圧をかける程度で、首元にしっかりフィットさせると良いでしょう。
ネクタイピンはネクタイをまとめるためのアクセサリーですが、ビジネスシーンでは控えめなデザインを選ぶことが重要です。過度な装飾は避け、シンプルで上品なデザインを選んで適切に使用しましょう。
ネクタイの色を何にしたらいいか分からない!という方は色が与える印象についてまとめてみたので面接官にどんな印象を与えたいかを考えて選ぶとよいでしょう。
色が与える印象について
それぞれの色が与える印象についてまとめてみました。
レッド系・・・情熱的、アクティブ、愛情
イエロー系・・・明るい、楽観的、好奇心旺盛
ブルー系・・・誠実、落ち着き、知的、爽やか
グリーン系・・・フレッシュ、創造性、穏やか
ピンク系・・・優しさ、可愛らしさ、柔らかさ
ブラウン系・・・堅実、温厚、信頼性
自分がみせたいイメージに合わせてネクタイの色を選んでみてはどうでしょうか。
結び方について
ネクタイの結び方には様々な種類がありますが、代表的なものをいくつか紹介します。
プレーン・ノット: 最もポピュラーな結び方で、結び目が小さく、すっきりした仕上がりになります。
ウインザー・ノット: ボリューム感があり、型崩れしにくい結び方です。結び目はふっくらと大きめに仕上がります。
セミウインザー・ノット: ウインザーノットよりも小ぶりで、バランスの取れた結び方です。オールラウンドに使えます。
結び方は個人の好みや場面によって選ばれますが、特に証明写真においてはセミウインザー・ノットかウインザー・ノットをお勧めします。理由は結び目が左右対称に仕上がるからです。ネクタイの結び目は証明写真に必ず写る部分です。左右対称にしておくことで好印象を与えることができます。撮影時に左右対称に整えておくとよいでしょう。この2つは左右対称に整えやすい結び方です。セミウインザー・ノットは結び目が小さく、ウインザー・ノットは結び目が大きめといった違いがあるため、シャツの種類や襟の形によって使い分けましょう。
プレーンノットで結んだ例:結び目が左右非対象
ウインザーノットで結んだ例:結び目が左右対称になっている
撮影前身だしなみチェック
ここまで転職の履歴書用証明写真における印象アップできる服装選びのポイントについて説明しました。身だしなみチェックリストを作成しました。撮影前には一度見直して撮影に臨みましょう。
・髪が乱れていないか(髪の毛で目や顔の輪郭が隠れてないか)
・シャツやスーツのシワは目立たないか
・ジャケットにホコリやゴミがないか
・襟はまっすぐ整えられているか
・ネクタイは曲がっていないか
あとはリラックスして撮影へ
あとはリラックスして撮影するのみです。せっかく服装がキマっていても緊張してしまって顔がこわばるともったいない!以下の3点を意識するだけで印象が良くなりますよ。
ボックス写真機で撮るとなるとこれらすべてチェックするのは大変です。そんな場合はスタジオ写真館に頼むと良いでしょう。お店によれば撮影前にチェックする鏡があったり、万が一髪が乱れていてもヘアスプレーを常備している場合もあります。また、撮影時もスタッフからのチェックやアドバイスがあるので安心して撮影に臨めます。値段は高くなりますが、きっと満足いく仕上がりになるでしょう。
まとめ
・転職の履歴書用写真は自身をアピールする場でもあるのでフォーマルさと個性を表すバランスに気を付けよう
・スーツやシャツなど服装は自分に合ったサイズを着用しましょう。サイズが小さすぎたり大きすぎたりすると服装が乱れる原因となってだらしなくみえてしまう場合があります。
・ジャケットはグレーやネイビーなどの落ち着いた色を選びましょう。ベージュといった明るめのカラーを選ぶのもOK。どの色を選んでも良いですが、「仕事で着用した時に通用する格好」であることを意識しましょう。
・ワイシャツはカジュアルすぎると判断される場合もある為、ボタンダウンのものは避けましょう。色は無難に白を選ぶとスーツとの組み合わせもよく、清潔感のあるイメージを与えられます。女性の方はカットソーでも良いでしょう。ただし、フリルやビジューなど派手な装飾は避けてデザインはシンプルなものを選びましょう。襟ぐりは深すぎずTシャツっぽくないものにしましょう。
・ネクタイの結び方は結び目が左右対称になるセミウインザー・ノットかウインザー・ノットをお勧めします。撮影前のネクタイの調整も行いやすいです。セミウインザー・ノットは結び目が小さく、ウインザー・ノットは結び目が大きめといった違いがあるため、シャツの種類や襟の形によって使い分けましょう。
・笑顔で柔らかい表情、目をすこしパッチリさせること、姿勢をまっすぐ保つ この3点を意識して撮影に臨みましょう。
・スタジオ写真館に頼むと、撮影前にチェックできる設備が整っている場合が多く、カメラマンのチェックやアドバイスもあるため満足のいく仕上がりになるでしょう。