1. 用途とイメージを決める
・ 明るい、親しみやすい表情のコツ
・ 真面目で誠実そうな表情のコツ
2. ポーズから伝わる印象
・ オススメポーズ
・NGポーズ
3. 身だしなみを整える
・髪型編
・化粧編
・服装編
4. ライティング
・屋内で撮影する場合
・屋外で撮影する場合
5. 親しい人に撮ってもらう
6. プロに任せる
7. まとめ
1. 用途とイメージを決める
まず最初に決めておきたいのは、撮影した写真を“何に使う”のか?そして、“どんな印象(イメージ)を与えたい”か?
これによって写真の方向性が決まります。
用途で多い例が…
・ホームページ掲載用
・名刺
・SNS用
・セミナーや講演会等の掲載用
etc...
イメージはざっくりでも構わないので、少し絞っておくと撮影もスムーズに出来ます。
例えば…
・明るく、カジュアルな印象
・キリッと、しっかりした印象
この辺りがイメージしやすいでしょう。
・ 明るい、親しみやすい表情のコツ
力を抜いて歯を見せた笑顔が明るい印象を与えやすいです。
とはいえ、笑顔が得意な人はなかなか居ません。
苦手な人の方が多いでしょう。笑顔を出すにはどうすればいいのでしょうか?
まずは、撮影前に顔のマッサージをしてほぐしてあげましょう。
緊張で力が入った表情筋をほぐすため、手で頬などをマッサージしたり
口を「ウー」「イー」と言いながら口をすぼめたり横に伸ばします。
これは運動を始める前の体操のように、撮影前の顔の体操なのでしっかりやることによって自然な笑顔を作りやすくします。
そして口角を持ち上げ、ポジティブなイメージを持ちながら微笑みます。
少しオーバーなぐらい歯を見せる気持ちで笑いましょう。
ちなみに下の歯を見せすぎると違和感に繋がるので、上の歯を見せる気持ちで微笑みます。
・ 真面目で誠実そうな表情のコツ
真面目と言っても真顔で撮るのはNG
「怖い」「怒ってるのかな?」と思われ、せっかくのプロフィール写真が
顧客を離すきっかけになりかねません。
目はいつもより少し開き、少し口角を上げます。
撮影前に顔のマッサージをして表情筋を解しておくと
口角が上がりやすくなるので、オススメです。
口角の上がり具合や、目の開き具合・力の入れ具合で印象が変わるので
複数枚撮影して見比べると良いですね。
2. ポーズから伝わる印象
まず基本的なポージングとして、体はカメラに向かって斜めに構えます。
目線はカメラ目線が基本ですが、場合によっては目線外しも◎
背筋を伸ばし、軽く胸を張ります。
姿勢が悪いと自信が無さそうに見えるので、気を付けましょう。
・オススメポーズ
①腕を体の横に垂らす
一番シンプルなポーズです。肩、腕の力は抜きましょう。緊張すると力が入り、体に腕がくっ付いたりいかり肩になりやすくなります。そうすると顔にも力が入って思うような写真に仕上がらないことが多いです。
大正法として、撮影前に軽くストレッチをしておくと固まりづらくなるのでオススメです。
②おへその前で手を組む
女性のプロフィール写真でよく見るポーズですね。
・要注意ポーズ
①腕を組む
ビジネスプロフィール写真ではよく見るポーズですが、注意が必要なポーズです。
「威厳」や「こだわり」といった印象を与えることができますが、場合によっては
ネガティブな印象を与えかねません。
腕組みをしていると「威張っているように見える」「拒絶されてるように見える」「話を聞いてもらえなさそう」などなど。
写真が第1印象になり得る時代に、せっかく見ていただけたプロフィールページ、写真で人を遠ざけるのは非常に勿体ないですよね。
「なんとなくカッコよく見えるから~」など、あやふやなイメージだけで腕組みポーズの写真を使うのは避けた方が良いでしょう。
また、海外では腕組みが「敵対の意思表示」と受け取る可能性があるので更に注意が必要です。可能であれば腕組みポーズは避けた方が賢明でしょう。
・腕組みポーズで撮影するときの注意点
腕を組んだ時、手が脇の下や腕の下に隠れているとネガティブな印象がより強まってしまいます。
手や指は必ずカメラに映るように出しましょう。
3. 身だしなみを整える
“超”基本ですが、身だしなみを整えましょう。清潔感が出て、信頼感アップにも繋がります。
ビジネスシーンに適した服装、髪型などをチェックしていきます!
・髪型編
【男性】
オススメの髪型は「七三分け」と「オールバック」
この2つはビジネスマンの一般的な髪型であり、幅広い年齢層から好印象を抱きやすい髪型です。
額も出てさっぱりしているので、爽やかであり誠実さ、信頼感に繋がります。
【女性】
髪の長さがロングであれば緩やかなパーマのダウンスタイルが無難で一般的。
髪を少し巻くと、女性らしい柔らかい印象もプラスで与えられます。
巻きすぎるとキツイ印象、派手な印象を与える危険があるので気を付けましょう。
ヘアアイロンで巻いた後、髪に熱が残っているうちに少しほぐすと巻きすぎ予防になるのでオススメです。
※ヘアアイロンを当てた直後の髪の毛は熱いので、火傷に注意しましょう。
・化粧編
【男性】
化粧をする男性が多くなったとは言っても、ビジネスプロフィール写真用にどんなメイクをすればいいのかわからない、という方は多いんじゃないでしょうか?
仕上げイメージとしては「血色良く健康的に」「メイク感の出ない自然な仕上がり」といったところでしょうか。
言わば「ナチュラルメイク」ですね。これが一番難しいんですがね…。
流れとしては
①メイクの準備→②化粧下地、ベースメイク→③眉メイク
ざっくりこの3工程に分かれます。
①メイクの準備
洗顔をして、顔の皮脂を落とします。皮脂が残っていると化粧崩れがしやすくなるので、お化粧の前には洗顔することをおすすめします。洗顔が難しい場合は、あぶら取り紙で皮脂を抑えましょう。あぶら取り紙が無い場合はティッシュで代用しましょう。洗顔やあぶら取り紙には劣りますが、しないよりはマシになります。
洗顔後は化粧水と乳液を塗ります。
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化粧水の後に乳液を塗って水分を閉じ込めます。
②化粧下地、ベースメイク
ファンデーションやコンシーラーを塗る前に「下地」と言われるものを塗ります。
化粧下地を塗らずにファンデーションを塗ると、これもまた化粧崩れがしやすくなります。
応急処置にはなりますが、日焼け止めやニベアを塗るのも良いでしょう。塗った後に軽くティッシュで余分な油分を抑えましょう。塗りすぎもよくないのです。難しいですね…
下地が塗れたら、いよいよファンデーション。お化粧初心者の方はリキッドタイプ(液状)のものがムラもできにくくオススメです。ファンデーションを塗ると肌の色合いや毛穴などもカバーでき、印象も良いです。
ファンデーションが難しい場合は、コンシーラーで気になる部分をカバーするのも良いでしょう。
例えばお鬚回りや肌荒れ、クマなど。ポイントで使うことが出来ます。
ファンデーションのみではカバーしきれないところを、コンシーラーでカバーするのが理想的です。
③眉メイク
必要なのは眉ブラシと、自分の眉色に合わせたアイブロウペンシルもしくはパウダー。
アイブロウの色は“自分の髪色よりワントーン明るめ”が自然に見える色と言われています。
黒髪であれば「ダークブラウン」や「オリーブブラウン」など、暗めの色が自然です。
茶髪の方は「ナチュラルブラウン」がオススメ。
ペンシルやパウダー、その他色々なタイプがありますが、ペンシルは肌への当て方で濃くなったり薄くなったりするので最初はパウダーがオススメ。
パウダーはブラシを使い、自眉の薄い所をメインに色を乗せるイメージです。
【女性】
女性もやはり、ナチュラルメイクがオススメです。
ナチュラルとはいえ、撮影用なので普段のメイクとは少し変わります。
写真や人の顔を見るとき、人は目から見ることが多いです。“目ヂカラ”が第一印象といいても過言ではありません。
アイメイクをどんな雰囲気に仕上げるかで、印象が左右されることもあります。
アイシャドウ
まず色をどうするか悩む方が多いですが、ナチュラルかつ王道の色は「ブラウン・ベージュ系」です。
アイシャドウを塗る時に気をつけたいのが、目ヂカラを強く見せようとするあまり塗広げ過ぎてしまう&濃く塗ってしまうことです。
ブラウンといえど、濃すぎるとキツイ印象や腫れぼったく見える可能性があります。あまり塗り重ねないよう気をつけてください。
また、ラメやパールは避けてください。フラッシュを焚いて撮影するスタジオでは、パールに光が反射して白く映ります。これがゴミのように見えるので、パールは避けた方が綺麗に写ります。
アイライナー
リキッドタイプのブラウン系がキリッと&優しい印象になるのでオススメです。跳ね上げすぎず、目の延長線上に少し伸ばすイメージで書きましょう。
マスカラ
マスカラを塗る前に、ビューラーでまつ毛を上向きにします。
マスカラの色は基本黒で、瞳の色が明るめの方はブラウンを選びましょう。
ストレートタイプやカールタイプが写真にはオススメです。まつ毛の少ない方はボリュームタイプもオススメですが、こちらは場合によっては派手・キツい印象になりやすいので注意が必要です。本番撮影前に、試しに自撮りして確認しておいた方が良いですね。
・服装編
ビジネスシーンなので、男女ともにスーツや制服があれば制服で撮影というのが基本です。
SNS用やカジュアルシーンであれば、カジュアルジャケットでの写真を抑えておくのもいいですね。
4. ライティング
スタジオで撮影する場合、ストロボで光を調整しながら撮影します。
そのため柔らかい光~硬い光まで様々な表現ができますが、スタジオ撮影以外の方法をご紹介していきます。
その前に…簡単に光の種類と見え方を紹介します。
順光・サイド光・逆光の3種類があります。実際に見てもらった方がわかりやすいと思うので、実際に撮影&図を書いてみました。
まず順光から。
上の画像の右に書いている図が、実際に撮影した時の図です。
ライト①が太陽光の代わりです。ライト②は壁を明るくしているだけのものなので、関係ありません。
順光とは上のように、カメラから見て被写体に対し正面から光が当たっている事を指します。
正面から当てているだけあって、被写体も明るく映っていますがのっぺりした印象を受けます。
次にサイド光。こちらは名前からも分かるように、被写体に対して光は横から当たっています。
ぬいぐるみの左側は明るく。右側にかけて暗くなっています。
影が映ったことでぬいぐるみの毛束感が感じられ、順光に比べて立体感が生まれました。
そして逆光。被写体の後ろから光が当たっています。
このままだとぬいぐるみの顔が暗く、失敗した写真かな?と感じるでしょう。
ここにライト①の光をぬいぐるみに反射させて明るく照らすと…↓
「レフ板」という白い反射板を設置しました。
先程のレフ板無しに比べると、ぬいぐるみの左半身(画像右側)が少し明るくなりました。
逆光で立体感をだしつつ、反射板やライトを使うことで顔もよく見えるように出来ます。
これらを駆使すれば、自宅や屋外で素敵な写真が撮影できるでしょう!
・屋内で撮影する場合
簡易的に自宅や職場で撮影する場合もあるでしょう。
まずは建物の中で一番良く光が入る窓を探します。そしてたくさん光が入る時間帯も事前に調べておくと便利です。
実は、季節や時間帯によって光の雰囲気が変わります。
爽やかな雰囲気であれば、午前中。落ち着いた雰囲気であれば日暮れ前が一般的に良い写りになりやすいので、参考までに。
屋内では窓際で撮影を行います。
晴れの日や日差しの強い季節は、直射日光が当たらないようレースカーテンを使ったり、白い壁や板で光を被写体に反射させます。
曇りの日だと太陽光がきつすぎず、柔らかい光になりやすいのでオススメです。
・屋外で撮影する場合
基本的に逆光、その次にサイド光がおすすめです。順光だと顔はハッキリと写りますが、陰影が強くほうれい線などが目立ってしまいます。
それに合わせて、太陽が眩しくて目が細くなりやすいんです。メリットが少ない…なので、逆光が一番おすすめです。
屋外の晴れの日に逆光で撮影となると、顔が暗くなってしまうのは想像に難くないと思いますが、そこで先程紹介したようにレフ板を使います。
5. 親しい人に撮ってもらう
自撮りではなかなかうまく撮れない事もあるでしょう。
そんな時は、親しい人に撮ってもらうと自然な表情が撮れる確率が上がります(自撮りと比べて)
「こんな風に撮りたい」というイメージ写真を見つけておき、撮影の時に確認してもらうと
イメージの相違が少なくスムーズに撮影できるでしょう。
雑談しながら撮ってもらうと自然な表情が撮れやすいですし、緊張も解れてくると思うのでオススメです。
6. プロに任せる
「友人に撮ってもらったのも悪くはないけど、撮り直しを頼むのは気が引けるな…」
「違うパターンでも撮ってみたい」
そんなあなたには、写真スタジオに任せるのがオススメ。
友人とは違って色々要望も伝えやすいですし、イメージを汲み取って提案もできるので
悩んだ時はプロに任せてみましょう。
7. まとめ
いかがでしたか?専門的な話になってしまいましたが、皆様のお役に立てば幸いです…。
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それでは、また!